道場で栄養失調にならない健康的な断食を

断食は、ダイエットや健康にいいと言われています。
しかし食べ物を一切口にしないというのは、栄養が足りなくなって逆に健康に悪いのではないか、という疑問が当然湧いてきます。
そもそも、全ての人にとって断食が効果的な訳ではありません。
体脂肪率が少ない人はむしろ行わない方がいい、どうしても行う場合は１日を限度にするべきだと言われています。
体脂肪が少ない人は日ごろ食べ過ぎていない人なので、断食によって胃腸を休める必要はないと考えられているからです。
逆に、体脂肪が多い人は、行うことで効果を実感することが出来ると言われています。
余剰が多い人が行うので、栄養失調という事態になりにくいのです。
断食というと、期間中一切何も口にしないと言うイメージがありますが、実際はドリンクなどを飲みながら進めます。
ここで大切なのが、必要な栄養素を取りながら行うと言うことです。
水やミネラルウォーターだけを飲んでいると、健康を崩す可能性が高くなり危険です。
また、ヨーグルトだけを食べながら行うのも危険です。
ヨーグルトや水だけを口に入れていると、ビタミンやミネラルなどが不足します。
野菜ジュースを飲む方法もありますが、ビタミンミネラルが摂取できるかはその野菜ジュースの成分による上に、体を冷やすこともあるので注意が必要です。
逆に、糖質や脂質は摂取する必要がありません。
これらの摂取が不足すると、体内に溜められた体脂肪が代わりの役割を果たしてくれるからです。
タンパク質は健康の面では減らさない方がいいですが、腸を休ませると言う目的を考えると摂取しなくても大丈夫です。
タンパク質は消化に時間がかかり、腸の負担になるからです。
断食を３日以上行う場合は、道場に行くなどして専門家の指導を受けるようにしましょう。
これは食事を再開した時に体調を崩す恐れが高くなるからです。
中には６泊する道場もありますが、実際に断食を行うのは３日だけで、その前後は食事指導を行っている道場が多いです。